無事進路も決まり、高2の後半からずっと封印してきた採集に自由にいけるようになったので、早速卍卍卍発狂系チンパンオサ屋卍卍卍のY.Nishida(以後ワイニシと略)と天狗の山にチビゴミ掘りへ…
ワイニシはチビゴミ採集が初めてという事なので今回は安全策を取り、筆者がヨウザワメクラチビゴミムシTrechiama tamaensisを採集したいつもの沢で掘る事にした。
いつもの沢は毎回下流から登りつめるように採集してきたが、今回は源頭から下流へと下りながら採集する事にした。

2017/12/10

ケーブルカー駅でワイニシと合流し沢の源頭がある登山道へ向かった。
沢に着くとワイニシはチビゴミ採集っぽい雰囲気の環境を感じ、頻りに「あ^〜いいっすねぇ」などと連呼していた。

まぁそんな事は置いといて、いつものように粘り気と湿度の保たれた粘土状の斜面を意識しつつ、2人で地盤をひたすら掘削する。
まずはチビゴミが良く採れると言われる源頭部から叩いてみた


〜1時間後〜

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うーん、出ませんね…

Colpodes(ホソモリandキンモリ)は出るもののチビゴミの気配はなし。
そんでもって1時間も手鍬で地盤を掘りつづけていると手がドロドロになり、握っている柄が滑り始め萎えてくる。

手の汚れを沢で洗い流しながら、そろそろ下り始めるか…なんて思っていたところ、ここでワイニシが手を汚さずに筆者の2、3倍の範囲を掘っている事に気付いた。

どうやら彼の嫁兵器”””バチヅル”””の最大の利点である火力とリーチの長さが、沢というある程度開放的な環境下では上手く発揮されているとの事らしい。
これは購入を考えさせられるな…

そんなやり取りもあり、とりあえず沢を下っていった。
途中で礫混じりのやや湿っている小崖を発見したので、どうせなんも出ねえだろとは思いながらも、地形が面白かったので軽く掘ってみた。

1分程掘ったところで良く見慣れた黒いものがポロッっと転がり出てきた。
何が出たのかは一瞬で認識できたので、迷う事なくを指を炸裂させる。

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ジュンサイオオナガゴミムシ
Pterostichus (Pterostichus) pachinus
おっしゃーっ!!パキヌスじゃーー!!!!!
冬でもちゃんと掘れば採れるのか!!
でも、この沢は初夏にジュンサイを狙う為に100個トラップ掛けたが、採れなかった場所だったはずだがこういう事もあるのかw

こう言った副産物というものは基本的に虫が採れないチビゴミ採集においてはモチベーションに繋がるので本当にありがたい。(副産物が出なくとも歌うなり狂うなりしてテンションを保つ事は結構重要である)

ジュンサイ以降はColpodesやガロアムシなどと特に変わったものもないまま下流に到着してしまった。

是非もなし、登山道を少し下り似たような沢に潜り込むこんだところ、案外良い環境だったので2人して歓喜しながら地盤に齧り付いた。
するとすぐにタナカナガゴミムシPterosichus (Nialoe) latistylisを出土

その後も続々とタナカが出てきて計4頭目ぐらいになったころ。



「居たっ!!」



とワイニシの方から声が上がった

内心(うわぁ…先越されちまったぁ…)と思いながらも駆け寄ると、そこには泥の上をヨタヨタと歩く夏季と比べて大分だらしないが紛れもなくヨウザワメクラチビゴミムシTrechiama tamaensis がいた
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ワイニシの採集したトレキと、トレキの出てきた掘り跡の前で祝福のポーズを決める筆者

ここで採れたということは、環境を間違えてはないはずだ。こちらも闘志が燃えてきたので斜面に齧り付き今までの倍速で解体していく…

すると直ぐにワイニシの方からまた「なんか出たぞー」と声が掛かったので駆け寄るとそこで彼からタッパーを譲り受けた。

そして中にはこんなものが…

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2センチ程度もある大型のゴミムシの幼虫である。
環境的にジュンサイナガゴミムシ (パキヌス)しか当てはまらないが、後で調べる為に液浸標本にして置いた。

この後も掘り続けるがタナカが出るのみ、挙句調子に乗ってワイニシのバチヅルを貸してもらい"不倫ごっこ"なんて酷い遊びの名前をつけて掘っていたところ

右腕の筋肉に激痛が走った
どうやら限界がきたらしく、腕を肩より上にあげられなくなってしまった。
バチヅルをワイニシに返し、左腕だけで掘ろうとしていたところ、こちらも直ぐに同じ激痛に襲われ完全に何もできなくなってしまった。

うーんこんな終わり方になるなんて…
などと落胆しながら1人沢の肩で今日の成果を眺めながらワイニシの採集が終わるのを待った。
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筆者の両腕を持って行った崖

ワイニシもその後チビゴミの追加はなく、筆者はチビゴミに関してはスカで終わった。

帰りに駅のワイニシとファミレスに入り談笑しながら
2人とも2、3人前ぐらいの大飯を食らって駅のホームで別れた。

今回はチビゴミを落とせなかった。
しかしリベンジはしたいし、クラサワやらタカオも狙って見たいのでまた今シーズン中にまたいつか沢に赴く予定である。

そしてワイニシ初チビゴミおめでとう&お疲れ様でした。


採集結果
ジュンサイナガゴミムシ
Pterostichs (Pterostichus) pachinus Bates,1883 1ex.

ジュンサイナガゴミムシ 幼虫? 1ex

タナカナガゴミムシ
Pterostichus (Nialoe) latistylis Tanaka,1958 6exs.

モリヒラタゴミムシの一種
Colpodes sp.



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# by Nialoe5364 | 2018-01-21 00:17 | オサムシ・ゴミムシ | Comments(0)

大学に合格しました

お久しぶりです。
志望していた大学に合格する事が出来ましたので報告させて頂きました。
来年から東京を離れ四国で生活する事になりました。
本日よりボチボチと採集記をアップしていきたいと思いますので、これからもよろしくおねがいします。

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# by Nialoe5364 | 2017-12-11 16:40 | Comments(0)

お詫び

設定を誤り暫くの間コメント禁止の状態が続いていたようです。申し訳ありません。

更新はノロノロしていますが引き続きエセゴミムシをよろしくお願いします。

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# by Nialoe5364 | 2017-11-10 20:51 | Comments(0)

近況だけでは何かもの足りなかったので去年から調べていた地元の公園過去の採集記 で採集できたオサムシ科の目録的なまとめをあげることにしました。




1エゾカタビロオサムシ


2アオオサムシ


3ナガヒョウタンゴミムシ


4メダカチビカワゴミムシ


5コガシラナガゴミムシ


6オオキンナガゴミムシ


7オオゴミムシ


8セアカヒラタゴミムシ


9クロモリヒラタゴミムシ


10ヒメツヤヒラタゴミムシ


11マルガタツヤヒラタゴミムシ


12オオクロツヤヒラタゴミムシ


13クロツヤヒラタゴミムシ


14マルガタゴミムシ


15ニセマルガタゴミムシ


16ナガマルガタゴミムシ


17オオマルガタゴミムシ


18ケウスゴモクムシ


19オオズケゴモクムシ


20ウスアカクロゴモクムシ


21クロゴモクムシ


22ツヤアオゴモクムシ


23マルガタゴモクムシ


24アカアシマルガタゴモクムシ


25ハコダテゴモクムシ


26ヒロゴモクムシ


27トゲアシゴモクムシ


28ヒメゴミムシ


29イツホシマメゴモクムシ


30マルヒメゴモクムシ


31オオイクビツヤゴモクムシ


32クビナガゴモクムシ


33オオアトボシアオゴミムシ


34アトワアオゴミムシ






都市公園でも多少自然環境が残っていれば多くの種類を確認できる。


そしてこの中で気になったのは以下の2種である。






6オオキンナガゴミムシ


当地では生きた個体は採集する事はできなかったが死骸を拾った。


この虫は一般的に普通種と言われているが、それにしてはだいぶ生息環境に癖があるように思える。


多産地のイメージは気温の低い湿原や草地。

つまりは高層湿原や北海道の草地などなのだが、今回都市公園という環境で採れた個体をそれらの環境の個体の標本と見比べて見たところ、明らかに体色が大きく異なっていた。


また、同じく低地の都内にある河川敷で採集した個体と比べても2周りほど小さかったが、こちらとは色に差異は見られなかった。


本種には不明な点が多くあるように思える、オオヒラタトックリゴミムシと同所的に採れているように見受けられるのもそうだし本当は3種に分けられるという噂も聞いたことがあったので、生態を解明するためにも、今後積極的に本種を探していこうと思う。




19オオズケゴモクムシ


何故か一頭のみしか採集できなかった。


ド普通種と思われがちだが本種も狙うとなかなか採れない気がする。

近縁のケウスゴモクムシはどこでも非常に多く生息しているが本種はどこへ行っても大量に見かけたことはない。


ゴモクムシは植物の種子を食する生態を持っているので、特定の植物に依存しているのかもしれない。



また、この調査ではアトキリゴミムシ類が全く採集できていないので今後は樹上性種にも目を向けて再調査してみたいと思う。


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# by Nialoe5364 | 2017-10-25 23:56 | Comments(0)

近況

お久しぶりです。


受験の為採集記が書けない状態続いております。


去年の未掲載の採集記が携帯のメモ帳にかなり溜まってきているので受験が終了次第一気にまとめて更新しようという所存です。

(やはり継続というものは自分には難しいみたい…)


それでは本題なのですが、今年の採集はもうここでは記事にしない予定なので成果だけを順繰りに大雑把に紹介してしまおうと思います。




1



宮崎県にてオサ堀り


キュウシュウクロナガ、クマソオオオサ、ヒメオサ、ホンマイマイカブリなどを採集

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4


某湿地で野焼き採集


今年はやたらとクロモンヒラナガが多かった。そしてカジムラヒメナガも6exs.採集

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ハンミョウモドキは悪天候の為採集できなかったがヒメホソナガ、ヨツボシツヤナガ、チョウセンマルクビが初採集できて個人的に嬉しかった。


Twitterのタイムラインでは当地のセアカオサが大量にあがっていたので、大発生していた模様。未採集だったら確実にメンタルがやられていただろう(ネタバレ)




5


新入生歓迎会の名目の下、天狗の山へ


120個のベイトトラップの末


因縁のジュンサイオオナガゴミムシを採集。


発生源も特定できた


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7


またまた天狗の山へ


モリアオホソを狙ったが採れなかった。


代わりにジュンサイを完品ペアで採集成功。

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8


前半


オープンキャンパスで四国へ飛んだ


研究室の人たちと共にライトトラップをした。

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スピニ、ツルギヤマセダカ、ベーツヒラタなど、今までの採集の中で最もカミキリの成果が良かった。


しかし、ムナビロアトボシアオゴミムシとオオクロツヤゴモクムシの初採集が一番嬉しかった。

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後半


奥多摩にプテロ採集へ

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ウエノ、ハラトゲ、ヤツオオ、ミトウ、トケジ、カタシナを採集。


副産物にオクタマアルマンオサムシやサドマルクビゴミムシなども複数採集できた。

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ヨウザワメクラチビゴミムシも観察できた(タッパーに入れてたのにも関わらず開封した際に逃げられた)




10


前半


非常に貴重なゴミムシを採集したという情報が友人から入り、予備校を途中で抜け出し採集に赴いた。


イバラの薮漕ぎ夜間ルッキングという苦行の末、運良く魔獣を雌雄どちらも完品で採集できた。


2010年代に入って採集した人は情報提供してくれた友人と私以外いるのだろうか




中盤


犬の散歩中に自宅から徒歩2分の公園でオオゴモクムシを採集。


今まで東京都産の本種を求めて家から4km離れた草地の公園(エゾカタビロの公園)を何度も探したが採れなかったので、めちゃくちゃ嬉しかったが「今までの努力って一体」という感情も混じり、複雑な気持ちになった。


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そして例のエゾカタビロの公園で当地初のオオマルガタゴミムシを採集



採集成果は以上です


振り返えると今年はあまり動けていないにも関わらず、良い虫を沢山採集できた。来年もこの調子で成果が出ると良いが


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# by Nialoe5364 | 2017-10-25 22:41 | つぶやき | Comments(0)