武蔵の国から


2016/8/25

一度この手に掴みたい憧れのゴミムシが都内のT山にいると言う事を知ったので、中学時代からの友人と現地待ち合わせ久しぶりにナイターをする事にしました

そのゴミムシは今から約20年ほど前に発見され、その分類群の中では特異な生息環境と分厚い体は当時の多くのゴミムシ屋を魅了した事だろう(と思う)

目標を掴むべく天狗の山にいざ出陣…
b0364549_22220955.jpg



登山道を登っていくと早速オオゴキブリの成虫やフタホシスジバネゴミムシがチラホラと見つかります。


b0364549_22582058.jpg
フタホシスジバネゴミムシ
Planetes (Planetes) puncticeps Andrewes, 1919
何度も採集しましたが都産は初めてなので、ありがたく採集しました。
いつ見てもこの「我こそはゴミムシ」とでも言いたげなフォルム(意味不明)には飽きる気がしないなぁ〜〜


虫を毒ビンに入れて登山を再開

しかし、間も無く地面を這っているソレに思わず息を飲みました。

今回のメインの登場です…
b0364549_22203641.jpg

b0364549_22205784.jpg

b0364549_22214859.jpg
ムサシナガゴミムシ
Pterostichus (Nialoe) musashiensis Kasahara, 1993

ヤッタ…!!
登山開始してものの10分
本日最初の雄叫び

武蔵を冠する本種は広義ナガゴミムシ亜属に分類されながらも、他のプテロのように沢を生息環境とはせず、
林床を主な生息環境とするタイプでヨコハマナガゴミムシやイスミナガゴミムシなどとも近縁な関東を象徴するプテロといっても過言ではないでしょう。
装甲はとても厚く歩行はゆったりとしていて勇ましい、まさにその姿は鎧武者

一早く目的を達成し、友人と合流し
そして現地にIさんも来ていらしたので3人でノンビリ採集をはじめていきます。

早速電灯を回っていきます
b0364549_22234428.jpg

b0364549_22241217.jpg

b0364549_22250119.jpg

ヤママユ
Antheraea yamamai

イエローバンドだけ確保しました。
この地は色彩変異が豊富らしく、見とれてしまうような美貌をした個体も多々います。

b0364549_22423673.jpg

エサキオサムシ(クロオサムシ関東地方北西部亜種)
Carabus (Ohomopterus) albrechti esakianus Nakane, 1961
高尾の常連
ヤママユほど豊富ではありませんが黒化型、緑化型などの色彩変異があります。

b0364549_22432526.jpg

オオスナハラゴミムシ
見ての通りミミズの死骸を捕食中
かなりの地域差がある虫なのでなるべく集めるようにしています。なんと沖縄本島では40mm近い大型オサムシのような個体も採れるようです

b0364549_22443037.jpg

アヤモンヒメナガクチキ
ナガニジゴミダマなど…
弱い甲虫屋なのでよくわかりません

b0364549_22194993.jpg

ヒメマイマイカブリ
オオゴキブリ狙いのiさんが木の幹をしばいてたら落ちて来ました。

b0364549_22450189.jpg

アカエゾゼミ
地面に這ってました笑
一度拝んで見たかった虫なのでラッキー


その後Twitterのフォロワーさんである、たこ焼きゾンビマンさんとその弟さんと合流し五人でだらだら虫屋トーク。

タコゾンさんはこの時期にもかかわらず真っ白なヨコヤマヒゲナガ雄と72mmの巨大ミヤマクワガタを採集していました。

その後もだらだら灯火を周回したり虫トークをしたりを繰り返していると…
アレ!?
ムサシナガ!!

b0364549_22452445.jpg

死骸でした笑

組み立てられそうだったのでテイクアウト。

その後メッキリ成果はなく朝になったので下山しました

久しぶりのナイター採集で成果もちゃんと上げる事ができました。

一緒に採集した皆さまお疲れ様でした!




[PR]
# by Nialoe5364 | 2017-03-20 22:15 | オサムシ・ゴミムシ | Comments(0)

越後のアキクロ

2016/7/23
人生の中で最長距離の遠征のため、早朝から電車に揺られ7時間。
目的地の新潟に到着

ターゲットは新潟名産?オサゴミのベーツ(ミズギワ)ナガゴミムシとアキタクロナガオサムシである。

駅で今回の採集を案内してくれるE.Kと合流。

まずはアキクロとプテロを狙うべく駅付近のスギ林にコップを埋設する事にした。
ここはEKがオサ堀りでアキタを大量に採ったポイントらしい。採れるといいが…

粘土質に苦戦しながらも80個のトラップ設置を完了させ
帰り際に、掛けたばかりのトラップに早速なにかが落ちているのを発見
b0364549_00072062.jpg

マガタマハンミョウ
Cylindera (Apterodela) ovipennis Bates,1833

マガタマじゃん!
憧れの虫を採集しやっと新潟に来た実感が湧く。

EKによるとここらではそこら中で湧くらしい。
おそらく関東でいうトウキョウヒメハンミョウぐらいの感覚なのだろうか…
非常に羨ましい…

スギ林を後にして
外灯採集までは時間があるようなので外灯ポイントの休憩所で駄弁りつつ日没を待つ

b0364549_00153345.jpg


早速EKがミヤマクワガタメスを発見

日が暮れて虫が飛び始めてきたのか…?
見回りを開始する

甲虫に関してはコクワガタやウスバカミキリやミヤマカミキリやミヤマクワガタがポツポツと飛来してきたがゴールデンタイムを迎えてもなかなか飛来してこないので、ポイントを移動し海沿いにあった歩道橋を見回りシロスジコガネを数匹採集


そして、ここので驚かされたのはこいつ…
b0364549_00194040.jpg


海抜0mアカアシクワガタ!
新潟クオリティ恐るべし

最後の見回りポイントであるコンビニでミヤマクワガタとシロスジコガネ多数追加
b0364549_00185246.jpg
シロスジコガネ
Polyphylla albolineata Motschulsky,1861

そして普通種らしいが渡良瀬以来で地元東京ではなかなかお目にかかれない(自分が採れてないだけかもしれない)キンナガゴミムシを数匹採集できた。
湿地帯、山地、海浜の虫が全て揃う。
東京や宮崎では絶対に真似できない環境がここにはある。これが新潟クオリティか!

飛来状況は良くなかったらしいが自分には十分に楽しめた。採集を終了させEK宅にお邪魔させてもらいガールズトークならぬボーイズムシヤトークやお土産交換などをして就寝…
b0364549_00270815.jpg
EK宅にて生け捕りされていたオオヨツボシゴミムシ。新潟では個体数が多いらしい…こいつについての情報もいくつか教えて貰った


7/24
コンビニで朝飯を済ませ、直ぐにEKとともにトラップ回収へ向う。

30分程でスギ林に到着…
ベーツナガとアキクロ落ちていてくれ!

結果はこんな感じ

b0364549_00320934.jpg
そしてちゃんと採集することが出来た
b0364549_19393499.jpg
アキタクロナガオサムシ
Carabus(Euleptocarabus)porrecticollis Bate,1883
前胸の青みと鞘翅の凹凸。
造形、色彩共に素晴らしいオサムシ
オサ始めて以来憧れのオサムシを指で掴んでるのに、実感がわかないぜ畜生!
発生初期なのか個体数は少なくテネラルも混じっていた。

ベーツナガの方は採れなかった。
これはまたいずれ必ずリベンジしよう。
他には
b0364549_22144804.jpg
クロオサムシ越後亜種(エチゴクロオサムシ)
Carabus (Ohomopterus) albrechti echigo Ishikawa &Takami,1996
エサキには見ないメタリックピンクが美しい

b0364549_22242863.jpg
アオオサムシ
Carabus (Ohomopterus) inslicola
この地域はシナノアオとキタアオの混生域らしいが、採れたのは全て雌個体だったためどちらになるのかは分からない。

b0364549_22313644.jpg
ケゴモクムシ
Harpalus (Pseudoophonus) ussuriensis vicarius Harold, 1878

そこの人駄物なんて言っちゃいけない。
個人的にHarpalusは好きな方だ
理由は単純、一番身近なゴミムシであり都市公園の芝生でも豊富な種類が見られやり甲斐がある。
だがその中でコイツは他のケゴモクに比べ大きくて迫力がある。また、山に行かないと見れない特別感がある。


この後灼熱の林道を歩いたりしたが特に何もなかったので詳しい事はEKの採集記

駅でEKと別れを告げ長い長い帰路に着いた。
次に行くときはコアオマイマイやベーツナガを持って帰りたい

採集の案内してくれ、家に泊めてくれたE.K氏に感謝します。ありがとうございましたm(__)m



[PR]
# by Nialoe5364 | 2017-01-07 00:03 | Comments(0)

ブナ帯のプテロを求めて

すっかり年も開けてしまいました笑
今年もよろしくお願いします。
2016/5/29
朝、眠りから覚め最後に残ってるのは携帯のアラーム音を消した記憶。

二度寝して寝坊したぁ...

急いで家を出て電車に乗り込み
ここで、焦って家に地図を忘れたことに気付く

まさに負のスパイラル(泣)

帰るわけにも行かないのでとりあえずポイント最寄りバス停に降り立った。

しかし、案の定道がわからなくなり、とりあえずポイントと終点が同じ安全な登山道に突っ込んだ。

安全と言われてるわりには、厳しい急登を登り、ようやく沢を発見
b0364549_19501412.jpg




寝坊で時間もなかったのでここにベイトトラップを60程掛けて下山
石起こしの際ミヤマメダカゴミムシやガロアムシなんかもいた。




6/4
結構雨が降ったようなので流されていないか心配だったが沢に着いてみると大丈夫そうだった。
トラップ回収を始めると、無数のチビシデムシ…

同定は難しい種ではないかもしれないが本格的にやる勇気はない。

そして雨が降ってベイトにカビが生えたせいかシリホソハネカクシ、ヒゲブトハネカクシ、サビハネカクシなど、やたらハネカクシの種類が多かった
もしかしたらこれはベイトにカビを使うのものもありかも??
b0364549_19505881.jpg

b0364549_19512749.jpg



そして主役の登場

b0364549_19515661.jpg

ウエノオオナガゴミムシ
Pterostichus(Paralianoe)uenoi STRANE,1955

デカイ…

今までタナカとミヤマしか見たことない自分にはとてつもなく大きく感じる。
体長は21mm普通のニッコウオオズより遥かに大きいだろう…

久しぶりのプテロに今回は満足




[PR]
# by Nialoe5364 | 2017-01-01 19:45 | オサムシ・ゴミムシ | Comments(0)

新歓採集

5月21日
この日は某裏Tで新歓採集があったのだが集合場所の某T山口駅に着いたが、集合時間まで時間があったので
某T山に登って石起こしするため、いつもの沢へ…

時間までにひたすら石起こしをした結果はタナカが3匹
b0364549_18423573.jpg

タナカナガゴミムシ
Pterostichus(Nialoe)latistylis Tanaka,1958

高速下山し部員達と合流。
新歓採集開始

あまりめぼしい虫はいないが、ルッキング、石起こしをしながら
去年スルーして標本を持っていなかった普通種などをキープする機会ができた。



新歓の折り返し地点に到着
この付近にはクロヒゲアオゴミムシが生息していると、ばけもの先輩から聞いていたので探してみたが、採れなかった。

一年生達はミヤカラやアカスジキンカメなどを採集できたようでなにより。

新歓採集終点付近の林道入り口を散策していると、何やら大きめ甲虫が飛んできたのでネットイン

b0364549_21530406.jpg

ヨコヅナシモフリコメツキ
Actenicerus giganteus Kishii, 1975.
デカっ、よく見ると光沢が綺麗
ここでタイムアップ。あまり自由に採集できなかったが、終わりよければ全て良し。


[PR]
# by Nialoe5364 | 2016-12-27 18:26 | Comments(2)

春の九州


4/26
急遽、良からぬ事情によって両親の実家である宮崎県に向かうことに…
しかし、幸運なことに状況が一変し事態が良い方向へと進んだので5日間ほど宮崎県で採集をできることに。

あまりにも急だったため特に狙っているものはなかったが、とりあえずベイトトラップを使ってホンマイとヒメオサだけは必ず持ち帰りたい。


4/28

いつもの雑木林に向かうと林の面積の半分ほどが伐採されしまっていたが、去年はなかったクヌギの粗朶が点々としてる。これは「ヤツ」が居るであろう…
居た。秒で見つけた
b0364549_05573241.jpg

ハラアカコブカミキリ(ベニフカミキリ)
Moechotypa diphysis Pascoe,1871
対馬から佐賀に上陸してきて九州、中国地方で猛威を奮っている国内外来種
b0364549_05583414.jpg

b0364549_05591212.jpg

b0364549_06000721.jpg

うわぁ…そこら中にいる、キモーい



小規模な粗朶でありながらも30匹ほど駆除

粗朶の見回りを終え伯母の家の庭と雑木林にコップを計50個埋設し、今日のところは一旦終了


4/29
用事を済ませベイトトラップを確認へ
しかし前夜の冷え込みが原因のためか、あまり振るわなかったようでヒメオサムシが6匹とハラアカコブ1()とオオゾウムシ1(リリース)

b0364549_06021371.jpg
ヒメオサムシ基亜種
Carabus (Ohomopterus) japonicus Motschulsky,1857


中身を確認し終わりハラアカコブ駆逐のために粗朶をルッキングするものの、昨日沢山駆除したので今日は粗朶からは1匹も得られず…


b0364549_06030580.jpg

セミスジコブヒゲカミキリ
Rhodopina lewisii lewisii Bates,1873
いたのはこいつとヒメクロトラカミキリ

ハラアカコブがいないと、だいぶしょっぱい粗朶のようです(苦笑)


何も採れないので午後は夏の作戦決めがてらに祖父に山へ連れて行ってもらったものの、ここでもあまり振るわず

リター厚い土壌で軽く石起こしをしてツヤゴモクなど採集を収集し終了。

一旦伯母の家に戻り、この一帯を長時間うろつけるのは今日が最後のため簡素なライトトラップを設置して就寝

4/30
九州とは思えなぐらいの寒さの中起床
案の定ライトラに甲虫はほとんどおらず、ヨツボシモンシデムシが付いてたのみ。

ライトラの影響かは知らないが玄関先にあった黄色のバケツの中にオオキイロコガネが入っていた。

b0364549_06050795.jpg
オオキイロコガネ
Pollaplonyx(Pollaplonyx) flavidus Waterhouse,1875


この日少し午前に用事があったので

午後からは市内にある海岸近くの公園の照葉樹林に70個コップを埋めた。


ここまでの交通手段は車しかないので100は設置したかったがスコップが途中で折れてしまい撤退。

仕方ないので残りの30個は父方の実家付近の様々な環境に設置して今日の作業は終了

5/1
早朝から30個のコップを回収に向かった。

林、干潟、休耕田にそれぞれ10個ずつかけた。

まずはマイマイカブリの可能性もある林からしかし、オオクロツヤヒラタゴミムシが20匹ほど…

ハズレみたいなもんだ

次は休耕田
すると一つ目のコップに大きめのゴミムシの影
よ〜く見覚えのあるやつに違いはない
だがしかし模様と大きさが違う…こいつは!

b0364549_06110643.jpg

オオミイデラゴミムシ
Pheropsophus javanus Dejean,1825
オオミイデラじゃん!

うーん…南国って感じだ
南西諸島を中心に生息しているらしい。


その後追加はなく、干潟に向かったが案の定冠水していた

近場の回収が済み
朝食を取り今度は海岸の公園へ向かった。
b0364549_06123247.jpg

回収を進めていくと獣害を結構受けている。
これは厳しいなぁ…

落ちてない、落ちてない、落ちてない、落ちてない…
タッパーの中にはオオクロツヤヒラタが溜まっていくがホンマイは0
気づけば60個も回収が済んでいる
残り10個で半ば諦めながらも回収していく。
65個からもう完全に諦めかけていたが67個目に奇跡は起きた。

b0364549_06114620.jpg

マイマイカブリ基亜種
Damaster blaptoides blaptoides Kollar,1836

落としたーーー!!!!

久しぶりに気持ちいいガッツポーズをキメて
一気に肩の力が抜けた。

折れたスコップが完全に使い物にならなくなるまで埋設した甲斐があった!(嬉泣)

ホクホク気分で全てコップの回収を終え帰還。
コップを洗浄し再びオオミイデラの落ちた休耕田へ向かった50個程コップを動員
今日のところの採集は終了

5/2(最終日)
今日の採集は勿論朝のトラップ回収のみ。
結果は
オオミイデラ5
ミイデラ1
ナガマルガタゴミムシ1
ビロードサシガメ1

これで宮崎ツアー最後の採集が完了。オオミイデラの追加と初見のツヤゴモクが採れたので個人的には満足である。
今年はまた夏に訪れるので今回発見したオオミイデラのポイントやら砂浜のハンミョウ採集で燃え上がることだろう。


[PR]
# by Nialoe5364 | 2016-11-07 05:49 | 採集記 | Comments(4)