房総の漆黒

2016/8/31

高2の夏休み最終日は以前から採って見たいと思っていたゴミムシを狙いに千葉県へトラップを掛けに行ってきた


今回狙いであるゴミムシは、シダの繁茂したスギ林の林床にベイトトラップを仕掛けると採れると文献に記述されていたので、その通りの環境を2地点発見しコップを25個ずつ設置


あとは5日後に祈りポイントを後に…


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帰路の道中に発見した黒いナミアゲハ、不吉な気がしてちゃんと狙いのものが採れるか不安になってきた()



2016/9/4

回収

落ちていた虫は以下の通り



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オオキベリアオゴミムシ

Epomis nigricans

幼虫時代にアマガエル食であることで有名な綺麗な大型ゴミムシ

東京では幻レベルと言っても過言ではないかもしれないのだがここ千葉県での個体数は多く、今回は11頭も確保できてかなり嬉しかった


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オオホソクビゴミムシ

Brachinus scotomedes

低山地の林床でトラップをかけると必ずと言っていいほどこの虫が落ちる

同じホソクビゴミムシ科のミイデラゴミムシ同様刺激するとガスを噴射するヤツ。ミイデラほど強力ではないが。

ホソクビゴミムシ科の仲間は幼虫期にかなり偏食性が強い傾向にあるため、本種は生態面で不明な事が多いようだ

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アトボシアオゴミムシ

Chlaenius naeviger

オオホソクビゴミムシ同様、本種がこの様な環境で落ちない訳がないと言えるほど個体数が多い優占種である。

よく似たキボシアオゴミムシは全胸背板に細毛が無く、点刻がやや疎である事から本種見分けられるとか。
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アカガネオオゴミムシ

Trigonognatha cuprescens

大型でピンク〜紫の色彩が美しいお気に入りのゴミムシ

比較的採集し易い、大きい、美麗という三点からなかなかスペックが高いゴミムシである。

しかし香りはゴミムシの中でも最悪である



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イスミナガゴミムシ
Pterostichus (Nialoe) isumiensis

よっしゃああ!!!!採れたあ!!!!

本種は20年前に発見された千葉に唯一生息しているプテロ(広義ナガゴミムシ亜属)

関東においてプテロは東京湾を中心に関東、八溝、阿武隈山地などに分散している事から、氷河期においてはかつて東京湾が陸地であった場所を主な生息地とし、そこから分化したという説が本種の発見によって、より濃厚になったとか

そして、何よりデカイ。
オオキベリやスジアオに体長なら匹敵するレベル。
そんでもって漆黒のボディ、真紅の脚、鋭く強靭な牙を持つ訳だから厨二心をくすぐられる。
今回は2♂だけ得ることができた。


他にもヨリトモナガゴミムシ、オオゴミムシ、センチコガネなども落ちていたが割愛。

(厳密には夏休みではないが)高2の夏休みの最後の思い出をフィールドに感謝し帰路についた


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# by Nialoe5364 | 2017-06-18 20:32 | オサムシ・ゴミムシ | Comments(1)

武蔵の国から


2016/8/25

一度この手に掴みたい憧れのゴミムシが都内のT山にいると言う事を知ったので、中学時代からの友人と現地待ち合わせ久しぶりにナイターをする事にしました

そのゴミムシは今から約20年ほど前に発見され、その分類群の中では特異な生息環境と分厚い体は当時の多くのゴミムシ屋を魅了した事だろう(と思う)

目標を掴むべく天狗の山にいざ出陣…
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登山道を登っていくと早速オオゴキブリの成虫やフタホシスジバネゴミムシがチラホラと見つかります。


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フタホシスジバネゴミムシ
Planetes (Planetes) puncticeps Andrewes, 1919
何度も採集しましたが都産は初めてなので、ありがたく採集しました。
いつ見てもこの「我こそはゴミムシ」とでも言いたげなフォルム(意味不明)には飽きる気がしないなぁ〜〜


虫を毒ビンに入れて登山を再開

しかし、間も無く地面を這っているソレに思わず息を飲みました。

今回のメインの登場です…
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ムサシナガゴミムシ
Pterostichus (Nialoe) musashiensis Kasahara, 1993

ヤッタ…!!
登山開始してものの10分
本日最初の雄叫び

武蔵を冠する本種は広義ナガゴミムシ亜属に分類されながらも、他のプテロのように沢を生息環境とはせず、
林床を主な生息環境とするタイプでヨコハマナガゴミムシやイスミナガゴミムシなどとも近縁な関東を象徴するプテロといっても過言ではないでしょう。
装甲はとても厚く歩行はゆったりとしていて勇ましい、まさにその姿は鎧武者

一早く目的を達成し、友人と合流し
そして現地にIさんも来ていらしたので3人でノンビリ採集をはじめていきます。

早速電灯を回っていきます
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ヤママユ
Antheraea yamamai

イエローバンドだけ確保しました。
この地は色彩変異が豊富らしく、見とれてしまうような美貌をした個体も多々います。

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エサキオサムシ(クロオサムシ関東地方北西部亜種)
Carabus (Ohomopterus) albrechti esakianus Nakane, 1961
高尾の常連
ヤママユほど豊富ではありませんが黒化型、緑化型などの色彩変異があります。

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オオスナハラゴミムシ
見ての通りミミズの死骸を捕食中
かなりの地域差がある虫なのでなるべく集めるようにしています。なんと沖縄本島では40mm近い大型オサムシのような個体も採れるようです

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アヤモンヒメナガクチキ
ナガニジゴミダマなど…
弱い甲虫屋なのでよくわかりません

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ヒメマイマイカブリ
オオゴキブリ狙いのiさんが木の幹をしばいてたら落ちて来ました。

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アカエゾゼミ
地面に這ってました笑
一度拝んで見たかった虫なのでラッキー


その後Twitterのフォロワーさんである、たこ焼きゾンビマンさんとその弟さんと合流し五人でだらだら虫屋トーク。

タコゾンさんはこの時期にもかかわらず真っ白なヨコヤマヒゲナガ雄と72mmの巨大ミヤマクワガタを採集していました。

その後もだらだら灯火を周回したり虫トークをしたりを繰り返していると…
アレ!?
ムサシナガ!!

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死骸でした笑

組み立てられそうだったのでテイクアウト。

その後メッキリ成果はなく朝になったので下山しました

久しぶりのナイター採集で成果もちゃんと上げる事ができました。

一緒に採集した皆さまお疲れ様でした!




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# by Nialoe5364 | 2017-03-20 22:15 | オサムシ・ゴミムシ | Comments(0)

越後のアキクロ

2016/7/23
人生の中で最長距離の遠征のため、早朝から電車に揺られ7時間。
目的地の新潟に到着

ターゲットは新潟名産?オサゴミのベーツ(ミズギワ)ナガゴミムシとアキタクロナガオサムシである。

駅で今回の採集を案内してくれるE.Kと合流。

まずはアキクロとプテロを狙うべく駅付近のスギ林にコップを埋設する事にした。
ここはEKがオサ堀りでアキタを大量に採ったポイントらしい。採れるといいが…

粘土質に苦戦しながらも80個のトラップ設置を完了させ
帰り際に、掛けたばかりのトラップに早速なにかが落ちているのを発見
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マガタマハンミョウ
Cylindera (Apterodela) ovipennis Bates,1833

マガタマじゃん!
憧れの虫を採集しやっと新潟に来た実感が湧く。

EKによるとここらではそこら中で湧くらしい。
おそらく関東でいうトウキョウヒメハンミョウぐらいの感覚なのだろうか…
非常に羨ましい…

スギ林を後にして
外灯採集までは時間があるようなので外灯ポイントの休憩所で駄弁りつつ日没を待つ

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早速EKがミヤマクワガタメスを発見

日が暮れて虫が飛び始めてきたのか…?
見回りを開始する

甲虫に関してはコクワガタやウスバカミキリやミヤマカミキリやミヤマクワガタがポツポツと飛来してきたがゴールデンタイムを迎えてもなかなか飛来してこないので、ポイントを移動し海沿いにあった歩道橋を見回りシロスジコガネを数匹採集


そして、ここので驚かされたのはこいつ…
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海抜0mアカアシクワガタ!
新潟クオリティ恐るべし

最後の見回りポイントであるコンビニでミヤマクワガタとシロスジコガネ多数追加
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シロスジコガネ
Polyphylla albolineata Motschulsky,1861

そして普通種らしいが渡良瀬以来で地元東京ではなかなかお目にかかれない(自分が採れてないだけかもしれない)キンナガゴミムシを数匹採集できた。
湿地帯、山地、海浜の虫が全て揃う。
東京や宮崎では絶対に真似できない環境がここにはある。これが新潟クオリティか!

飛来状況は良くなかったらしいが自分には十分に楽しめた。採集を終了させEK宅にお邪魔させてもらいガールズトークならぬボーイズムシヤトークやお土産交換などをして就寝…
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EK宅にて生け捕りされていたオオヨツボシゴミムシ。新潟では個体数が多いらしい…こいつについての情報もいくつか教えて貰った


7/24
コンビニで朝飯を済ませ、直ぐにEKとともにトラップ回収へ向う。

30分程でスギ林に到着…
ベーツナガとアキクロ落ちていてくれ!

結果はこんな感じ

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そしてちゃんと採集することが出来た
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アキタクロナガオサムシ
Carabus(Euleptocarabus)porrecticollis Bate,1883
前胸の青みと鞘翅の凹凸。
造形、色彩共に素晴らしいオサムシ
オサ始めて以来憧れのオサムシを指で掴んでるのに、実感がわかないぜ畜生!
発生初期なのか個体数は少なくテネラルも混じっていた。

ベーツナガの方は採れなかった。
これはまたいずれ必ずリベンジしよう。
他には
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クロオサムシ越後亜種(エチゴクロオサムシ)
Carabus (Ohomopterus) albrechti echigo Ishikawa &Takami,1996
エサキには見ないメタリックピンクが美しい

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アオオサムシ
Carabus (Ohomopterus) inslicola
この地域はシナノアオとキタアオの混生域らしいが、採れたのは全て雌個体だったためどちらになるのかは分からない。

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ケゴモクムシ
Harpalus (Pseudoophonus) ussuriensis vicarius Harold, 1878

そこの人駄物なんて言っちゃいけない。
個人的にHarpalusは好きな方だ
理由は単純、一番身近なゴミムシであり都市公園の芝生でも豊富な種類が見られやり甲斐がある。
だがその中でコイツは他のケゴモクに比べ大きくて迫力がある。また、山に行かないと見れない特別感がある。


この後灼熱の林道を歩いたりしたが特に何もなかったので詳しい事はEKの採集記

駅でEKと別れを告げ長い長い帰路に着いた。
次に行くときはコアオマイマイやベーツナガを持って帰りたい

採集の案内してくれ、家に泊めてくれたE.K氏に感謝します。ありがとうございましたm(__)m



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# by Nialoe5364 | 2017-01-07 00:03 | Comments(0)

ブナ帯のプテロを求めて

すっかり年も開けてしまいました笑
今年もよろしくお願いします。
2016/5/29
朝、眠りから覚め最後に残ってるのは携帯のアラーム音を消した記憶。

二度寝して寝坊したぁ...

急いで家を出て電車に乗り込み
ここで、焦って家に地図を忘れたことに気付く

まさに負のスパイラル(泣)

帰るわけにも行かないのでとりあえずポイント最寄りバス停に降り立った。

しかし、案の定道がわからなくなり、とりあえずポイントと終点が同じ安全な登山道に突っ込んだ。

安全と言われてるわりには、厳しい急登を登り、ようやく沢を発見
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寝坊で時間もなかったのでここにベイトトラップを60程掛けて下山
石起こしの際ミヤマメダカゴミムシやガロアムシなんかもいた。




6/4
結構雨が降ったようなので流されていないか心配だったが沢に着いてみると大丈夫そうだった。
トラップ回収を始めると、無数のチビシデムシ…

同定は難しい種ではないかもしれないが本格的にやる勇気はない。

そして雨が降ってベイトにカビが生えたせいかシリホソハネカクシ、ヒゲブトハネカクシ、サビハネカクシなど、やたらハネカクシの種類が多かった
もしかしたらこれはベイトにカビを使うのものもありかも??
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そして主役の登場

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ウエノオオナガゴミムシ
Pterostichus(Paralianoe)uenoi STRANE,1955

デカイ…

今までタナカとミヤマしか見たことない自分にはとてつもなく大きく感じる。
体長は21mm普通のニッコウオオズより遥かに大きいだろう…

久しぶりのプテロに今回は満足




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# by Nialoe5364 | 2017-01-01 19:45 | オサムシ・ゴミムシ | Comments(0)

新歓採集

5月21日
この日は某裏Tで新歓採集があったのだが集合場所の某T山口駅に着いたが、集合時間まで時間があったので
某T山に登って石起こしするため、いつもの沢へ…

時間までにひたすら石起こしをした結果はタナカが3匹
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タナカナガゴミムシ
Pterostichus(Nialoe)latistylis Tanaka,1958

高速下山し部員達と合流。
新歓採集開始

あまりめぼしい虫はいないが、ルッキング、石起こしをしながら
去年スルーして標本を持っていなかった普通種などをキープする機会ができた。



新歓の折り返し地点に到着
この付近にはクロヒゲアオゴミムシが生息していると、ばけもの先輩から聞いていたので探してみたが、採れなかった。

一年生達はミヤカラやアカスジキンカメなどを採集できたようでなにより。

新歓採集終点付近の林道入り口を散策していると、何やら大きめ甲虫が飛んできたのでネットイン

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ヨコヅナシモフリコメツキ
Actenicerus giganteus Kishii, 1975.
デカっ、よく見ると光沢が綺麗
ここでタイムアップ。あまり自由に採集できなかったが、終わりよければ全て良し。


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# by Nialoe5364 | 2016-12-27 18:26 | Comments(2)